メーカーは「非常に当惑」していた
記者はお嬢様聖水を購入し、飲んでみた。グラスに注ぐと、黄色い泡立った液体が目の前に現れる。一瞬とまどいつつも、グイッと飲むとフルーティーな香りとやさしい炭酸が口の中に広がる。試飲した編集部内からは「飲みやすい聖水」という感想があった。
とはいえ、このネーミングと見た目から、何らかの連想を働かせる人が出るのは無理もないかもしれない。メーカーはこうなることを初めから想定していたのだろうか。販売するリバランド(三重県鈴鹿市)の開発担当者は、
「ネットで騒がれているような意味での認識は開発期間も含め、社長にも私にも一切なかった。発売直後になぜか意図せぬことで話題になっていると聞いて、非常に当惑したというのが事実です」
と語り、男性客からの大きな反響に驚いている。
お嬢様聖水は同社がこれまで販売してきた「お嬢様酵素」「お嬢様グリーンスムージー」などの「お嬢様シリーズ」の最新作という位置づけだ。ネーミングは突然頭の中に降臨するように思いついたそうで、「『お嬢様のための美の聖なる水』であり、『プリンセスフォーリーウォーター』の意味で『お嬢様聖水』と名付けた」。都会に住む人の体や心を清めてほしいという願いも込められている。
もちろん男性ばかりではなく、出勤前に購入する女性客も多い。店頭では入荷分が置かれるとすぐに売り切れる状況が続いているという。今後は関西など全国での販売を目指している。