2015年2月の米国際資本統計で、日本の米国債保有額が中国を抜いて首位になった。米財務省が4月15日に発表した。日本が首位になるのは金融危機が起きた2008年8月以来、6年半ぶり。2月末の日本の米国債保有額は1兆2244億ドル(約145.7兆円)で、中国の1兆2237億ドル(約145.6兆円)を上回った。
日本は金融緩和で市場に大量の資金が流れて金利が低下するなか、日本国債より利回りの高い米国債に資金が流れているとされる。その一方、景気が減速する中国は資金が外国に流れる動きがあり、政府が最近、米国債などを売って人民元を買う為替介入に踏み切ったとみられている。
ただ、米国債の海外投資家による保有額は約6兆ドルで、日中だけで約4割を占めている。