行きすぎた酒の安売りを規制するため、酒税法などの改正案が議員立法で今国会に提出されることになった。自民党が2015年4月14日に開いた財務金融部会などによる合同部会で了承した。
酒税法などの一部改正案は、取引基準などを法制化し、違反すれば業務改善命令や酒類販売の免許を取り消す処分ができる。
酒の販売は、段階的な規制緩和でスーパーやコンビニエンスストアなどでも販売しやすくなったことで安売り競争が激化し、規模の小さい小売店などの経営を圧迫していた。仕入れ価格や利益を度外視したような安売りを取り締まる。
自民党は公明党にも協力を呼びかけ、今国会での成立を目指すことにしているが、一方で消費者にとっては負担が重くなることにつながりかねないと、反発が予想されている。