「僕たちは戦わない」の売り上げで選抜総選挙を戦う
このコラムをめぐっては、大きく2つの矛盾について違和感を指摘する声が出ている。ひとつが共産党の「たたかう」姿勢だ。例えば3月23日の紙面には、22日に志位和夫委員長が反政権デモで行ったスピーチの内容を収録。そこには、
「私は、ともに最後までたたかう決意を込めて、心からの連帯のあいさつを送ります」
とある。
4月8日の紙面でも、党員に占める女性の割合が47.2%と高いことについて
「安倍政権の暴走をくいとめたいと、たたかう党の一員となっています」
などと紹介されている。こういった姿勢が奏功したのかは不明だが、道府県議選では、改選前は80だった議席数を111に大幅に伸ばし、「空白県」を解消している。
もうひとつは、AKB側の事情だ。6月6日に福岡市のヤフオクドームで開票イベントが開かれる選抜総選挙では、主に新曲の売り上げで8月発売の新曲の選抜メンバーの座を争う。「僕たちは戦わない」という曲名とは全く逆に、この曲をめぐってグループ内で壮絶な戦いを繰り広げることになる。