AKB48の新曲が、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」の看板コラムに取り取り上げられ、話題になっている。コラムによると、「平和の願いをこめた歌が共感とともにひろがって」おり、AKBの新曲もそのひとつだと説く。この現象は「戦争への道を声高に進む安倍政治と無関係ではない」のだという。
新曲のタイトルは「僕たちは戦わない」(2015年5月20日発売)。コラムでは「戦わない」ことを称賛した形だが、共産党は自民党との対決姿勢を鮮明にしており、赤旗紙面にも「たたかう」という言葉が何回も登場している。こういったこともあって、コラムの牽強付会ぶりに対して違和感を唱える声も出ているようだ。
ぱるる「歌詞に注目してみてほしいです」
新曲への言及があったのは、4月12日の1面コラム「潮流」。朝日新聞で言う「天声人語」の位置に掲載されている。
コラムでは、歌詞の一部を、
「歌い出しは『僕たちは戦わない/愛を信じてる』。『憎しみは連鎖する/だから今 断ち切るんだ』というフレーズも」
と紹介しながら、「激しいダンスの中から平和へのメッセージが伝わってきます」と評している。
新曲のセンターポジションを務めるのは島崎遥香さん(21)。テレビで初めて新曲を披露した4月4日、島崎さんはトークアプリ「755(ナナゴーゴー)」で、利用者に「ぱるる、今何してる?」と質問され、その返信の中で歌詞の内容についても触れている。
「僕たちは戦わないの歌詞をもう一度改めて読み返していました ダンスナンバーということばかりが前に出がちですが歌詞に注目してみてほしいです。 世界中のみんなにきいてほしい」