会員でなくても、希望すれば案内係がついてくれる
一方、父娘の経営権争いの争点になっていた接客手法については、会員制だった父・勝久氏の手法を一部見直し。入店時に会員登録を求めず、「希望者には案内係をつけて説明しますし、もちろん自由にご覧いただくこともできます」と話す。
インターネットで申し込み、来店すると受けられる「インテリア相談」も、「店頭にお越しになってから声をかけていただいても、ご相談に応じます」としている。
「新宿ショールームは、受付カウンターを縮小して、自由に入りやすくしました」と説明。店づくりや接客手法について、大塚家具は「大きな変化はありません」というが、高品質の高級路線を残しながらも、誰でも入りやすいカジュアルなショールームを目指すようだ。
インターネットには、
「大塚家具すげえな 。大感謝フェアで半額やるって」
「大感謝フェアは気になる」
「行ってみたい。新しい力を応援したい」
と好評のようだが、
「新しい感性を売りにする久美子社長が『新生・大塚家具 大感謝フェア』と銘打った大規模なセールを開催って、意外と父親世代と似たものがないか?」
といった、「新生」というものの「なにが変わるのか」わからないといった声もみられる。
ライバルは、「安くてお得感があって、ファッショナブル」というイメージで集客力を高め、売り上げを伸ばしているニトリやIKEAだ。経営コンサルタントの大関暁夫氏は、「ニトリやIKEAとは価格差があり過ぎます。最大50%OFFという今回のフェアは、ニトリやIKEAの顧客層が足を運びたくなるかもしれませんが、それが売り上げに結びつくかどうかは不透明ですね」と、厳しくみている。