全国農業協同組合中央会(JA全中)の萬歳章会長は、農協改革の関連法案が閣議決定されたことを区切りとして、2年の任期を残して2015年6月にも辞任する考えを、4月9日の定例記者会見で明らかにした。
辞任の理由について、萬歳会長は「農協改革の関連法案が閣議決定されたことを一つの区切りとして、自己改革を実践するためにも、組合員のための新しい組織をつくってもらうためにも会長を辞任することを決断した」と述べた。
また、政府の農協改革がJAが望まない形で進んだことから、萬歳会長の引責辞任ではないのかとの質問に、「政府と力を合わせて頑張るという前向きななかで、新会長に託すという思いだ」と述べた。
萬歳会長は69歳。新潟県五泉市出身で、4年前にJA全中の会長に就任し、2014年8月に2期目、3年の任期で再選された。
萬歳会長が辞任を表明したことで、JA全中は8月にも開かれる臨時総会で新たな会長を選出する。