腕に自信のあるビリヤードではかなり稼ぐ
似鳥社長は「七転八倒の人生で、今では信じられないような『悪さ』もやらかした」とも漏らしている。その一端が、大学時代にアルバイトとしてやっていた、夜のスナック客の未払い金の「取り立て屋」のことかもしれない。
当時流行った任侠映画をまねて、なかなか支払いに応じようとしない客を弟分と二人でなだめすかしては、きっちり払ってもらっていたようだ。
さらには、パチンコやビリヤードにスマートボール。なかでも、腕に自信のあるビリヤードではかなり稼いだらしい。
これにはインターネットで、
「ニトリ社長。なんかすごい苦労人なんだなあ。涙なしでは読めない。そのうちドラマ化されるんじゃね」
「それって、反社だろwww」
「やっぱ一代で大企業を育て上げた創業社長は器が違う キャラが濃すぎw」
「やっぱり、まともじゃ大きくなれないってことだな」
「こんなんいいの? 法律に触れてるんじゃね」
「ニトリのコンプライアンスは再チエックする必要があるわ」
と、呆気にとられたような声が寄せられている。
一方、そんな似鳥社長率いるニトリHDの業績は絶好調。2015年3月30日に発表した15年2月期決算によると、売上高は前年同期比7.7%増の4172億円、営業利益が5.1%増の663億円、最終利益は7.9%増の414億円で、じつに28期連続の増収増益となった。
ニトリは商品の約80%を海外で生産、輸入しており、円安の進行はコスト増の要因となる。加えて消費税率の引き上げに伴う駆け込み需要の反動や人手不足に見舞われ、厳しい経営環境が続いている。
そうした状況を、商品在庫の前倒し投入やキャンペーンの早期開催、低価格商品を維持しながら消費の2極化に対応した高機能・高品質商品を増やした、新たな顧客層の獲得への取り組みなどで乗り切った。