米ニューヨーク州の裁判所が2015年3月27日(米時間)、フェイスブックのメッセージを通じて離婚申し立ての手続きを取ることを認める判決を下した。
裁判所の資料や4月6日付の地元紙デーリー・ニューズなどによると、原告女性(26)の夫は住所も勤務先も不定で、電話とフェイスブックでしか連絡がつかない状況だった。原告女性が離婚申し立ての手続きに必要な召喚状を渡そうとするも、拒まれていた。そのためフェイスブックの非公開メッセージで送付することを認めてほしいと裁判所に申し立てていた。
マンハッタン最高裁判所のマシュー・クーパー判事は、近年フェイスブックやツイッターなどのSNSが人々の生活に広く浸透していることを指摘。公式の文書を送る場として有効とする判断を下した。原告女性の弁護士は今後、夫に毎週1回メッセージを送付し、夫から受信の通知が来るまで3週間続ける。CNNの報道によると、召喚状を受け取っても応答しなかった場合は夫側に異議はないとみなされ、離婚手続きを進めることができるという。