ソニー、撤退と業績低迷との関連は否定
「世界遺産」は、今ではソニーにとって国内で唯一の1社提供番組だった。ソニーの広報・CSR部では、撤退の経緯について、
「この20年で世界遺産の認知度も高まり、1社提供スポンサーとして一定の役割を果たすことができた」
と説明している。ソニーは金融部門を除けば業績の不振が続いているが、今回の撤退との関係は否定している。
今回のソニーの撤退で、家電大手による長寿番組の1社提供がまた1つ減ったことにもなる。東芝が02年に「日曜劇場」(TBS)から撤退したのに続いて、11年にはパナソニック提供の「水戸黄門」(同)も終了。富士通提供の「世界の車窓から」(テレビ朝日)といったミニ番組を除けば、「世界遺産」と日立提供の「世界・ふしぎ発見!」(TBS)が残る程度だった。