日テレ上重アナに「脱税」指摘も あんな「謝罪」で終わりなの?

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   靴小売りチェーン「ABCマート」の創業者で元会長の三木正浩氏(59)から1億7000万円を無利息で借り、東京都内の高級マンションを購入した日本テレビの上重聡アナウンサー(34)に、脱税疑惑が浮上している。

   上重アナは、PL学園から立教大学に進学。高校時代は元大リーガーで福岡ソフトバンクホークスの松坂大輔投手と投げあった甲子園経験者。日テレでは桝太一アナウンサーに次ぐ人気者で、2015年4月からは朝の情報バラエティー「スッキリ!!」の司会に抜擢された。

  • 上重アナの行為は「脱税」にあたるのか?
    上重アナの行為は「脱税」にあたるのか?
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1億7000万円、銀行は「貸しません」

   そんな上重アナをいきなり襲った利益供与問題。ABCマートの三木元会長から1億7000万円の融資を無利息で受けていたと、2015年4月2日発売(首都圏など)の週刊文春(4月9日号)が報じた。

   上重アナは同日、「(ABCマートの三木氏とは)かねてより応援していただき親交がありましたがあくまでもプライベートな交友関係」であると弁明。「会社や仕事について特別な便宜を図っていただいたことは一切ありません」と、便宜供与を受けたことを否定した。 これを受けて、インターネットでは、

「1億7000万って、プライベートの範囲じゃないだろ!」
「これは贈与。脱税だよ 。無利息だと利息相当額の贈与とみなされるので、税務申告してなければ脱税になる」
「取引先から個人的な利益供与受けたら、普通の会社なら懲戒処分。億単位の金を無利子提供とか解雇もんだよ」

などと「利益供与」や「贈与」「脱税」を指摘する声が目立っている。どれも上重アナにとっては、厳しい指摘ばかりだ。

   とはいえ、そもそも「1億7000万円」を、銀行の住宅ローンで借りることができるのだろうか――。元銀行員で支店長の経験がある、経営コンサルタントの大関暁夫氏は「アナウンサーといえどもサラリーマンですからね。たとえ1500万円程度の年収があったとしても、銀行は貸しませんね」と、にべもない。

   インターネットで、銀行の住宅ローンシミュレーションをかけてみると、メガバンクでは融資の上限金額が1億円(新規借り入れの場合)に設定されている。「通常、銀行の住宅ローンは1億円を上限としています」と、大関氏。1億円超の物件には貸さないというのではない。基本的には返済能力があれば貸すが、1億円超の物件を購入しようという人は、「たとえば医師や弁護士、会社役員が多く、サラリーマンの場合は退職や転職することがありますから、よほどの資産を保有しているとか、つまり担保がないと貸しません」という。

   銀行側にしてみると、「1億円超の物件ともなると、やはり『贅沢品』という感覚があるんです」と話す。

「期限なしの、ある時払い」は事実上の贈与にみなされる?

   一方、脱税にあたるかどうかの判断では、2015年4月5日のTBS系「サンデージャポン」に生出演した、証券会社に勤務した経験をもつ元衆院議員の杉村太蔵氏が、「1億7000万円もの金を住宅ローンで借りたら、35年返済で1.75%の金利でも総利息で5000万~6000万円いくんですよ。それを無利子で借りる。この金額を享受していることを考えてほしい」と、無利子で借りたとされる異常性を指摘。少なくとも利息分が利益供与になるとみている。

   前出の大関暁夫氏は、「とにかく、上重氏に返済する意思があるかどうかです。契約書を交わしたとしても、それが単なる借用書のようなもので、返済方法について書かれていなかったり、書かれていたとしても実際には返済が行われていなかったりすれば、税当局が贈与とみなす可能性はかなり高い」。つまり、「期限なしの、ある時払い」は事実上の贈与にみなされる可能性があるらしい。

   また、「たとえば分割返済の途中で残債を返さなければ、その分も贈与になります。マンションを転売、あるいは(元会長が)買い戻して、部屋を貸して住まわせたとしても家賃相場より安ければ、その分が贈与になります」とも指摘した。

   「謝罪」コメントを出し、生放送でも「謝罪」した上重アナだが、こうした指摘に対し、さらなら説明があるのだろうか。

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