「俺はもう......元経産省の古賀(茂明氏)みたいに本質を突かないよ?」――ビートたけしさんが2015年4月5日、ゲスト出演した「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、古賀氏の「報道ステーション」(テレビ朝日系)降板に言及しつつ、時事問題に対する自らのスタンスを解説した。
ジャストミートではなく「ファウルチップ」
たけしさんは、「本質を突いたらだって、テレビがやっちゃうと、郵政省管轄かどうか知らないけど、結局(政府から)プレッシャーかかるに決まってるんだから」とした上で、自らの発言は、野球でいう「ジャストミート」ではなく、また「空振り」でもなく、本質を突いているようでそこから少し外した「ファウルチップ」だ、と述べた。また、だからこそテレビ局側も、「本質的なことを突かないから便利」なお笑い芸人を、ワイドショーなどで使いたがるのだ、と作り手の論理を皮肉ってみせた。
共演したダウンタウンの松本人志さんが「そう、ちょっと上手いとこあるんですよね」と言いつつ、たけしさんの発言にしきりにうなずいていた一方、同じく共演していたSMAPの中居正広さんは、「(「本質」の部分も)聞きたいんですけどね」とつぶやいていた。