旧・日本維新の会、上西氏を厳重注意の処分に
上西小百合氏のスタッフについても、モラルが欠如しているのではないかといった指摘がネット上などで相次いでいる。
「ええかげんにせぇや、お前」などとテレビ局の記者らを恫喝した事務所の男性秘書は、7年前に別の自民党衆院議員の秘書とともに男子高校生の頭や腰を数回殴って傷害の現行犯で逮捕されていたことも分かった。当時の報道によると、男性秘書は、そのときは大阪府議の秘書をしており、居酒屋に行った帰りの泥酔状態で、高校生から「何見てるんや」と言われて腹を立てたという。
高校生は、約1週間の打撲傷を負ったが、男性秘書らは逮捕された日の翌日には釈放されていた。
上西氏のスタッフでは、3年前の衆院選で運動員1人が公選法違反(買収)の疑いで逮捕されてもいる。選挙運動の見返りに、男性3人に現金計60万円を渡したというものだった。
これに対し、旧・日本維新の会は、運動員逮捕の翌月に上西氏を厳重注意の処分にしている。
上西氏の国会事務所では、上西氏が欠席前夜にショーパブなどに行ったかについて、「同行した議員もおっしゃっていますので、その通りです」と認めた。また、男性秘書が過去に逮捕されたことについては、「それは聞いています。しかし、起訴されておらず、裁判にはなっていません」と説明した。一部報道では、4月3日夜に予定されている会見で、上西氏が自らの進退に言及するとされているが、その点については、「まだ連絡が来ていませんので、分からないです」とした。
この日の会見は、大阪維新の会代表でもある橋下徹氏が維新の党とは別に処分などを考えると明かしたことから、維新の会として行う。上西氏が議員辞職しなければ除名の処分にする可能性があると一部で報じられたことについては、維新の会では、「現時点では、何も決まっていません」と取材に答えた。
維新の党の江田憲司代表は、問題が出てくれば厳正に対処するとしたが、維新の党東京本部では、「今後については、上西議員の会見を受けてからの話になります」と話している。