日系人から電話があって初めて知り、驚いた
現地の日系人からは大きな反発が起きている。地元メディア「バンクーバーナウ」は設置に反対する日系カナダ人が抗議していることを紹介。20人ほどのメンバーが公園などに集まって抗議運動をしているという。
また「バンクーバー新報」によると、反対する日系人の団体「期成同盟会」が3月31日に発足。署名を集めて、市長に手渡し説明する方針だ。23日の段階ですでに1万人以上の署名が集まっているという関係筋の話も取り上げられている。
バーナビー市側もこうした動きを把握している。同紙の電話取材に応じたコリガン市長は、慰安婦像が日韓両国間で問題があることを日系人から電話があって初めて知り、驚いたという。姉妹都市との友好のために提案を受けただけで、日本や日系人を非難する意図はないと説明している。
日本では外務省が4月2日、自民党の「日本の名誉と信頼を回復するための特命委員会」の会合で経緯を説明。韓国では、日本の報道を引いて、現地日系人の反発があることを伝えている。今後、両国間で慰安婦像をめぐる争いが続きそうだ。