権力の側が放送法を持ちだすのは「一種恫喝になる」
こういったことについて、青木氏は、
「権力の側が放送法を持ち出すのは、やっぱり権力のありようとしてはよろしくない。それって一種恫喝になるわけでしょ?ちょっと言い過ぎ」
などと批判した。
これに対して、「圧力は『ない』」という立場なのが、青木氏の隣に座っていた橋本五郎・読売新聞特別編集委員だ。放送法については、
「放送法って言われたからって、何もたじろくごとないじゃないですか?別に官房長官は官房長官として、それは放送法というのは公正に(放送を)やろうとしている法律なんだから、(テレビ局の側は)『当然、放送法(の趣旨)でやってますよ!』と言えばいい話。それを圧力と感じること自体が変」
などと反論。一般的な「圧力」についても、
「僕は圧力圧力って、さっぱり感じないんだよね」
とした。
これに対して、青木氏は国会同意人事のNHK経営委員に安倍政権と近いと考えられている人が就任したり、自民党が14年12月の衆院選報道についてテレビ各局に対して「公平中立」を「お願い」する文書を渡したことを挙げながら、
「圧力が陰に陽に強まっているのは間違いない」
と改めて強調していた。