ツイッターで「秋葉原にサリン撒きます」と拡散希望のタグをつけ書き込んでいる人物がいるとネット上で大騒ぎになり、「不謹慎だ!」「悪質なので通報しました」などとリプライが相次ぎツイッターは大炎上した。
どうやらこの人物は2015年4月1日のエープリルフールを利用して世間の注目を集めたかったようだ。「わざわざ釣られてくれてありがとう」などと挑発したものの最終的にはツイッター上で謝罪することになったが、現在もネット上では、エープリルフールだからといって許されることではない、などといった批判が続いている。
日付を指定してないので予告の効力は失っている?
「秋葉原にサリン撒きます」というツイートがあると騒ぎになったのは15年4月1日の朝8時頃で、昼過ぎには大炎上に発展した。数々の批判に対してこの人物は、エープリルフールのネタであり、常識的に考えてサリンなんか作れるはずはないのに本気にしてわざわざ釣られに来ている人がいる「ありがとうございます」、などと嘲笑し、
「もっと言うと日付を指定してないので 予告てしては効力を失っています。ではお疲れさまでした(原文ママ)」
と煽った。
しかし掲示板「2ちゃんねる」などでもスレが立ち、
「エープリルフールだからって何言っても許されるわけじゃないよ」 「これは社会的にポアやろなあ」
「早く捕まえろよ」
などと騒ぎになるとこの人物は、
「流石に炎上し過ぎなんで、俺にも落ち度があることはよーく理解してるので」
などとつぶやき、
「今回、僕のサリン撒きますツイートで、不快に思われた方、秋葉原に実際にいかれようとした方、秋葉原に実際に居た方など、複数の人に不快感や、多少なりとも恐怖感を与えてしまったことを深くお詫び申し上げます」
と謝罪した。
ネタだと明かしても逮捕されたケースもある
犯行予告のようなものをツイッターなどで行い逮捕される例が後を絶たない。「JR岐阜駅に爆弾を仕掛けた」などとツイッターでつぶやいたとして岐阜県警岐阜中署は14年7月7日に偽計業務妨害容疑で私立高校2年の男子生徒を書類送検した。この高校生はツイッターで有名になりたかった、などと語り容疑を認めているという。また、13年2月23日に、
「明日の13時に名古屋駅にいる人間を片っ端からナイフで切りつけます。身体にダイナマイトを巻きつけ、いつでも爆発をおこせます」
と書かれたツイッターが見つかった。書き込んだ男は犯行予告をした3時間後に「犯罪予告は完全なネタです」などと説明していたが、逮捕となった。ツイッターで炎上騒ぎを起こしたかった、というのが理由だったと報道されている。
さて、今回は逮捕になるのかどうか、ネット上ではアウトとセーフで意見が2分している。エープリルフールだからギリギリ許されるのではないか、と考えている人もいる。警視庁と、この人物が住んでいるとされる場所を管轄している兵庫県警に話を聞いてみたが、回答は得られなかった。