「映画を作りながら、次の作品準備は珍しくない」
庵野秀明氏は同時に、15年には、2年以上もファンを待たせた「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の完成に向けた作業も進めていることを明らかにした。
ゴジラ新作も、13年5月に主題を決め、6月に映画の企画案を東宝に出し、プロットなどの作成も始めたといい、「本作もシン・エヴァも全力で作っていく」と決意をつづっている。エヴァ新作については不明だが、ゴジラ新作は、15年秋にクランクインし、16年夏に公開する予定がすでに決まっている。
こうした情報がニュースなどで流れると、ネット上では、「庵野さん・・・病んでおったのだね」「ゆっくり...楽しみに、待っています」とファンらの期待する声が相次いだ。ゴジラ新作は報道発表されたものだが、4月1日だっただけに、「エイプリルフールってことは流石にないよね?」との声もあった。
ゴジラで映画を始め、「ガメラ」シリーズも手がける樋口真嗣監督については、ネット上でも、安心して任せられるとの声が多い。一方、庵野氏については、ゴジラ新作に実質的にあまり関われないのではといった指摘がある。さらに、ゴジラ新作と2つもできるのかとして、エヴァの完成がまた先延ばしになることを心配する声が出ていた。
庵野氏が「鬱状態」になったことについては、一部の映画関係者も「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を酷評したことからだろうかとの憶測が出た。
庵野氏が2つも同時並行してできるかについて、東宝の宣伝部では、取材にこう説明した。
「樋口監督も『進撃の巨人』を同時並行して作っており、庵野監督も分業して仕事をすることでできるのではないかと思います。映画を作りながら、次の作品を準備することは珍しいことではないですよ」