ノンアルビールの特許戦争勃発 サントリーがアサヒを訴えた理由

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アサヒのドライゼロが630万ケースと追い上げる

   訴訟の背景には、こうした人気市場におけるシェア争いがある。ビール市場の縮小に歯止めがかからないのをしり目に、ノンアルビール市場は拡大。各社は新商品を投入して派手な宣伝広告を打つなどシェア争いは激しさを増している。また、「酒税がかからないため収益性が高い」(業界関係者)のも競争に拍車をかけている。

   そんなノンアルビール市場で2014年の販売数はサントリーの糖質・カロリーゼロの「オールフリー」が720万ケース(1ケースは大瓶20本換算)でトップだったが、アサヒのドライゼロが630万ケースと追い上げている。

   最近ではサッポロビールと花王のノンアル飲料が特定保健用食品(トクホ)の表示許可を受け、他社もトクホ許可を目指している。競争がさらに激しくなるのは必至で、今回の訴訟の行方次第では業界の勢力地図も変わる可能性がある。

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