20代女性、5人に1人が「やせ」定着
都内在住の会社員女性(26)は、平日は3食とっていることが多いというが、休日について聞くと
「予定がなければ夕方過ぎまで何も食べません」
と驚きの回答が返ってきた。理由を尋ねると
「動かないからお腹も空かないんです。面倒くさいっていうのもありますね」
と苦笑い。
インターネット上には、お菓子を食事代わりにしたという若い女性の書き込みも多く存在する。健康面を意識して「3食しっかり食べ、きちんと栄養をとる」という意識が薄まっているのかもしれない。
先の調査では、若い女性における食事バランスのいびつさが見て取れる。3食とも「穀類」「魚介類・肉類・卵・大豆(大豆製品)」「野菜」の3種類を組み合わせて食べている人の割合は、20代が24.6%、30代では23.8%だ。女性全体の36.5%と比べれば、いかに低いかが分かる。男性の20代でも28.2%となっており、20代女性は男女全年齢層の中で最も低い。
20代女性は95年以降、「やせ」(体格指数18.5未満)に分類される女性が約5人に1人という状態が定着している。やせていても健康体なら問題ないのだろうが、若い女性たちの栄養不足や偏りは多くの専門家が指摘しているところだ。妊娠、出産への影響も危惧されており、専門家らは警鐘を鳴らしている。