「スピリチュアル的にはどうですか?」に言葉を濁す
さらに、「霊視」について週刊誌などがその真偽についての記事を書きたてた。「週刊文春」の08年1月24日号では「江原啓之『インチキ霊視』 檀れい『死んだ父親』が生きていた」などといった記事を掲載した。こうしたことがあって、約4年続いた「オーラの泉」は09年3月で終了。江原さんのテレビ出演が減ったのはそれからだ。
実は、その後の江原さんのスピリチュアル活動は減速している。2010年頃には個人に対するカウンセリングを休止した。その後の話題といえばウオーキングによって16キロ減量したとか、08年にオペラデビューして舞台に、といった話題ばかり。チャリティーコンサートを開くなど音楽活動にも取り組んでいる。最近では雑誌などに登場してもスピリチュアルの啓蒙活動は薄れているようだ。
「女性自身」2014年7月8日号では、評論家さながらにSTAP細胞ねつ造疑惑やゴーストライター騒動などについて語っている、としてちょっとした話題になった。雑誌「アンアン」の最新号(15年4月1日号)では「開運」の特集が組まれ、数ページにわたって江原さんが登場しオーラの分析をして見せたが、内容といえばスピリチュアルではなくよくある「占い」だった。MXの「5時に夢中!」や「バラいろダンディ」に出演した際にも、司会者から「スピリチュアル的にはどうですか?」などと質問されることがあったが、なんとなく言葉を濁しているのが見て取れる。
近年の江原さんを見ると、スピリチュアルに関する講演活動は相変わらず行っているようだが、テレビや雑誌など公の場では避けているかのように思える。江原さんが所属するワタナベエンターテインメントに今後の江原さんの活動姿勢などを問い合わせたが、
「担当者は外出中で戻りません」
ということだった。