非常ボタン押され、常磐線ダイヤ乱れ相次ぐ ペースメーカー装着者とスマホ利用者の間でトラブル?

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   JR東日本の常磐線で、携帯電話やスマートフォンの使用をめぐるトラブルが相次ぎ、時には車内の非常通報ボタンが押されて遅延するので困っている、というネットの書き込みが、ここのところ続いている。

   どうやらペースメーカーを装着している人が、スマホ利用者に罵声を浴びせたり、叩いたりするなどの騒動を起こしているようだ。

  • 常磐線でトラブル相次いでいると書き込みが続々(画像はイメージ)
    常磐線でトラブル相次いでいると書き込みが続々(画像はイメージ)
  • 常磐線でトラブル相次いでいると書き込みが続々(画像はイメージ)

「もはや常磐線名物」とやゆする声

   なかでも話題を集めているのが「Yahoo!知恵袋」に2015年3月13日、投稿された以下の悩みだ。

   「通勤で毎朝常磐線各停を利用していますが、ここ数か月の間に同じ時間帯に乗る乗客が携帯電話のトラブルにより週に1、2回車内非常通報ボタンを押し、かなりダイヤが乱れています」

   投稿者によると、ペースメーカーを装着する人が周囲のスマホ使用者に対し、罵声を浴びせたり、叩いたりするなどトラブルを起こしているそうだ。非常通報ボタンを押すこともあるらしく、事情を知っている乗客は、その人の前で携帯やスマホを使用することは避けているという。

   ツイッターにも、

「一度遭遇したことがあります。目の前の人の足を蹴るんですよね」
「知ってる。丁度同じ時間に同じ車両に乗るから」

といった投稿が相次いでいる。こうした人物は朝や夕方に複数いるらしく、「もはや常磐線名物」とやゆする投稿まであった。

   ただJR東日本の東京支社広報によると、「常磐線でペースメーカーをめぐるトラブルが急増している」「非常通報ボタンが押されて遅延が増えている」といったデータはなく、現段階で事態は把握できていないという。

携帯がペースメーカーに与える悪影響は見直されている

   スマホや携帯がペースメーカーに与える悪影響は、少しずつではあるが見直されている。13年1月に総務省が出した指針では、これまで装着部位から携帯電話を「22センチ程度以上離すこと」としていたのを「15センチ程度以上」に改めた。電車内についても「満員電車等では携帯電話端末等の電源を切るよう配慮することが望ましい」としていた記述を削除し、15センチ以上が保てない時に電波を出さないようにすることが望ましい、とした。

   これを受け、関西の電鉄各社は混雑時以外の優先席付近での電源オフを廃止するなど緩和に動いている。

   一方、JR東日本など関東では、現在も車内ステッカーや音声案内などで、優先席付近で携帯電話の電源を切るよう「お願い」を続けている。今回の「騒動」をきっかけに、

「携帯使用禁止という馬鹿なルールを辞めるべきでは」
「鉄道会社が正しい情報を広めてこなかったツケだろうなぁ」

と電源オフの見直しを求める声は多い。

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