女性が駅前で男性をナンパ、カラオケ店に誘い、薬で眠らせて現金や携帯電話を奪うという昏睡強盗事件が大阪で起こった。この事件の容疑者年齢が73歳だったことがわかると、ネット上で「どんな人なんだよ?」と大騒ぎになった。
ナンパされたのは、66歳の男性。場所はJR天王寺駅前で、同じような被害が同地区で14年末に3回起こっていることから、警察はこの事件との関連を調べている。
同じ手口の事件が14年に3回も起こっている
大阪府警天王寺署に取材したところ、女性は2015年3月14日の夜、「カラオケに行かない?」などと男性に声を掛けた。男性は一人で寂しかったのか、カラオケ店で女性と酒でも飲もうと、ついついそういう気になった、という。男性がカラオケ店の個室にいたのは14日午後11時半から15日の午前5時の間で、気が付くと女性の姿が消え、現金3万円と携帯電話が無くなっていた。男性が被害届を出したのは15日の午前中で、警察は捜査に乗り出した。
実は、よく似た手口での被害が14年9月に1回、11月に2回報告されていた。2人がカラオケ店の個室で飲んだ缶入りのアルコール飲料を調べたところ、男性の缶からは睡眠導入剤が検出された。女性が飲んだ缶に付着したDNA分析も行った。
監視カメラの映像とDNAが女性のものと一致したため警察は15年3月25日にこの女性を逮捕したと発表した。女性は取り調べに対し「全然違う。私ではありません」と容疑を全否定しているそうだが、証拠は揃っていると天王寺署では話している。余罪についても今後の捜査で明らかにしたい考えだ。
ネットでは昏睡強盗そのものよりも、73歳で男性にナンパを仕掛け成功する女性ってどんな人物なのか、ということに関心が集まっている。
「凄いなこれ」
「魔法か催眠術か」
「アクティブババア」
などと話題になっている。