英訳の場合「我が軍」は「我が国の軍」と解釈する
国際会議で通訳経験が豊富な女性は、J-CASTニュースの取材に対して「私なら、『我が軍』に相当する英語だったら『our military』ではないかと思います」と話し、「英語でも『my』より『our』の方が平等、公平、包括的で良い表現と言われます」と加えた。
またこの場合の「我が軍」は「我が国の軍」という解釈だという。「我が社」が「our company」と訳されるのと同じ理屈だ。こうなると、日本語で「我が軍」と言えば通常は「our military」と英訳されるのが自然と言えよう。安倍首相の真意はともかく、翻訳される際には首相の発言は「私兵」という意味にはとられない、というわけだ。
香山さんがオバマ大統領を持ち出したツイートに対しても、「『我が巨人軍』は、長嶋さんの私有球団だったんですね」「会社員は普通に『我が社』って言うでしょ」との反論がある。これらに香山さんは、特に返答はしていない。果たして首相は、どの意味で「我が」という言葉を使ったのだろうか。