国内のスマホ出荷、初の減少 需要一服に「ガラケー復活」が影落とす

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「2台持ち」のニーズを取り込むしかない?

   従来型のフィーチャーフォン、いわゆる「ガラケー」が復活しつつあることが、スマホの出荷台数に影響したとの見方もある。

   前出のIDCジャパンの木村融人氏は、「本来、期待されていたガラケーユーザーから、スマホにシフトする人が少なかったことで、スマホの台数が伸び悩んだことはあります」という。

   すでに加入者の多くがスマホ利用者なので、今後スマホが伸びていくにはガラケーからのシフトや、「2台持ち」のニーズを取り込むしかない。とはいえ、「スマホがほしくなる、インセンティブが働かなくなっていることがあります」と話す。

   とくに2014年は、「奨励金による行き過ぎた顧客獲得競争が問題視され、各キャリアが奨励金をなくしたことが影響しています」。4~6月の販売台数がガクッと減ったのも、奨励金がなくなったことによって、ガラケーからスマホへの乗り換えの動きが鈍化したためとみている。

   MM総研の調べでは、2014年のスマートフォンの出荷数は2770万台(前年比5.3%減)。フィーチャーフォンの出荷数は1058万台で、5.7%増えた。

   スマホの出荷数が、全体で72.4%(前年比2.1ポイント減)となり、2年連続で減少した一方で、「ガラケー」の出荷数は年間100万台規模になった2008年以降、初めて前年を上回った。

   「ガラケー」ユーザーにしてみると、ふだん使う機能はガラケーでも十分揃っていることや、スマホは利用料金が高いこともある。

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