米国で苦戦するトヨタのプリウス カリフォルニア州「もうHVはエコカーじゃない」

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PHVも対象から外れる可能性がある

   こうした高いハードルの環境規制は、今のところ米カリフォルニア州だけだが、今後は米国内に広がるかもしれない。日本貿易振興機構(JETRO)のレポートによると、2013年にはカリフォルニア州やオレゴン州、ニューヨーク州など8州によるZEVプログラムの覚書が交わされた。そこには2025年までに330万台をZEV車にするとの目標が示されている。

   トヨタにとって、HVのプリウスは主力の中の主力だ。HVがZEV規制から外れ、さらにはPHVもその対象から外れる可能性があるとなると、規制の基準達成のために、トヨタも何らかの対策を講じる必要が出てくる。

   一方、2015年1月に米デトロイトで開かれた北米国際自動車ショーでは、米国景気の回復を反映して大型車や高級スポーツカーなどが目立ったが、そうした中でも年々厳しくなる環境規制への対応車にも注目が集まった。米テスラ・モーターズのEV「Tesla」や、トヨタの量産型FCV(燃料電池車)「MIRAI」がそれだ。

   ZEV規制に対応するため、トヨタとしては米国での「MIRAI」の販売を早く軌道に乗せたいという思いが強いのかもしれない。

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