「据え置きは消えていく運命なのだと思う」という意見も
CLSAキャピタルパートナーズのアナリスト Jay Defibaugh氏がコメントしたもので、記事は任天堂の戦略の大転換を扱ったものだ。DeNAと資本・業務提携したことで任天堂株は18日に前日比21%高のストップ高となる1万7080円まで上昇し、また、投資銀行JefferiesのアナリストAtul Goyal氏は、任天堂の目標株価を1万2400円から3万円に引き上げ、これまでの「保有」から「買い」に変更したという。
投資家たちは任天堂に対しずっとスマホ市場に目を向けるように求めていて、やっと任天堂は重い腰を上げた形だ。これによって任天堂の業績が大きく回復することが見込まれるため、投資家たちから歓迎されている。一方、スマホゲームに戦略が移れば任天堂のゲームファンもそちらに流れるため、従来のゲーム機事業の売り上げがさらに下がることは必至であり、事業自体の終了が迫っている、という内容だった。
ではスマホゲームに参入することでゲーム専用機事業は縮小していくことになるのだろうか。任天堂広報に話を聞いてみると、
「3~5年以内に撤退というのは当社から出した情報ではありません。先日の記者会見で新たなゲーム機を発売すると発表したことでも分かるように、あくまで事業の核となるのは家庭用ゲーム機です」
と説明した。岩田社長は18日の記者会見で新型ゲーム機「NX」について語った。詳しい内容は2016年に発表するとしているが、DeNAとは直接関係のない新コンセプトのゲーム機をこの場で発表したかについては、
「任天堂はこれからもゲーム専用機のビジネスをしっかりやっていく情熱と展望を持っています」
ということを示したかったからだとも説明した。
任天堂がゲーム専用機事業から撤退するのではないかというニュースはネットでも話題になっていて、とにかくゲーム専用機の種類が多すぎるため任天堂が撤退しても任天堂のゲームが他社の機種で遊べるなら問題はない、などとしている人もいる。また、ゲーム専用機そのものの魅力が薄れているから、これからはスマホやPCで遊ぶようになるのではないか、と予想している人もいて、
「任天堂はNXで失敗すれば撤退すると思う」
「任天堂が撤退すれば競争相手がいなくなるソニーも衰退するのでは?」
「据え置きは消えていく運命なのだと思う」
などといった意見が掲示板などに出ている。