佐々木俊尚氏「誰も何も感じなかったんだろうか......」
公開後は共感する声も出ていたが、まもなくして第1話の内容が物議を醸すこととなった。主人公が上司のセクハラ的な言動や価値観に迎合しようとしているように見え、ルミネもそれを「変わらなきゃ」と後押ししているように受け取れる...といった理由から批判が集中したのだ。
「どう見ても女性を応援というよりバカにしてんだろ。ここまで人を不快にさせるCM、待てがかからなかったのかな」
「『日本の現実』がどうであろうが、ルミネのあのCMを世界に名だたる大企業に見せたら、たぶん100%『女性差別的な表現である』って回答すると思うよ」
「今までの広告が『誰のためでもなく自分のためのおしゃれ』をおしてただけにあのCMはないなーって思った」
ツイッターにはこうした声が多数あがり、20日にはトレンド欄にも「ルミネのCM」が入った。ジャーナリストの佐々木俊尚さんも「内容もすごいが、それ以上になぜこれがルミネという知名度もある大きな会社で通ってしまったのかが気になる。誰も何も感じなかったんだろうか......」と疑問視した。
一方で「問題ない」「過剰反応」と擁護する声も出ていたが、ルミネは20日16時までに動画2本を「非公開」に。あわせてホームページに下記の謝罪文を掲載した。
「この度は、弊社の動画においてご不快に思われる表現がありましたことを深くお詫び申し上げます。今後はこのようなことのないよう、十分に注意してまいります」
なおJ-CASTニュースでは本件について詳細を聞くため、ルミネに12時ごろから取材を申し込んでいたが「お詫び」の掲載前までに話を聞くことはできなかった。広報担当者は17時半ごろ電話取材に応じ「このような状態ですので、現在はお詫びを申し上げることに専念させていただきたい」などとコメント。CMの企画の経緯や意図、3話目以降があったかどうかなどについて回答を得ることはできなかった。なお動画を巡っては、本社に対しても数件の問い合わせが寄せられたという。