2015年2月の全国百貨店売上高(店舗数調整後)は、前年比1.1%増の4457億円と11か月ぶりにプラスに転じた。日本百貨店協会が3月19日に発表した。プラスに転じるのは14年4月の消費税率の引き上げ後初めて。
中国の春節(旧正月)にあわせて旅行客が増え、外国人旅行者向けの販売が前年の3倍以上に伸びたことや、気温の高い日が多く、春物の婦人服など主力の衣料品の売れ行きが好調に推移したことが要因。株高が消費マインドを後押ししたこともある。
訪日外国人の売り上げは統計開始以来、単月としては初めて150億円台を超えた。また、バレンタイン商戦も好調だった。
東京地区は前年比5.3%増で4か月連続のプラスだった。調査対象の百貨店は83社240か店。