2015年2月の外国人旅行者数は、前年同月と比べて57.6%増え、138万7000人となった。日本政府観光局(JNTO)が3月18日に発表した。2月の外国人旅客は、1964年に統計を取り始めてから単月ベースで最多。前年実績を上回るのは25か月連続で、12か月続けて100万人を超えた。
なかでも、春節(旧正月)の休暇で訪日した中国人観光客などは2.6倍の35万9100人と大きく伸びた。中国は国・地域別で1位だった。
また、韓国が39%増の32万1600人、台湾は45%増の27万7600人だった。
14年10月に免税対象品を広げたことや、短期滞在査証(ビザ)の発給要件の緩和による効果に加えて、航空路線の拡充や大型クルーズ船の寄港の増加が追い風になっている。円安の進展で外国人からみて日本への旅行が割安になっていることもある。
一方、海外へ出国した日本人は10%減の126万2000人で、9か月連続で前年実績を下回った。