【大震災 若者の挑戦(2)】
気仙沼から「感謝」届ける明日のアイドル 「SCK GIRLS」は「復興」合言葉に歌い続ける

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「自粛、自粛とふさぎこんでいたら、ますます苦しくなる」

   メンバーは毎週、全体練習とダンスレッスンで顔を合わせる。もちろん学業最優先。勉強に部活動、SCK GIRLSと「3足のわらじ」の子も少なくない。それでも、中学生メンバーのりんさん、ともかさんの2人は「歌とダンスが大好き」と笑い、家での「自主練」を怠らない。最年少の小学5年生、かれんさんは1時間かけて練習場に通う。宿題は「親に送ってもらう車の中で済ませます」。

   毎週末には地元・気仙沼や仙台を中心にイベントで笑顔をふりまく。だが、グループの4年間の道のりは平たんではなかった。結成したのは震災からおよそ半年後。娯楽に対する自粛ムードが漂う中、インターネット上には「被災地を『うり』にするなんて」との批判が書き込まれたと、SCK GIRLSの代表を務める音楽プロデューサーの佐藤健さんは明かす。

   自らも津波で大きな被害を受けた佐藤さん。だが震災から間もなく気仙沼で行われたミュージシャンの「慰問ライブ」で、思わず「イェー」と拳を振り上げたときに「救われた気持ちになった」と話す。

「自粛、自粛とふさぎこんでいたら、ますます苦しくなる。今、動かないわけにはいかないと思ったのです」
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