最高幹部8人の内訳は、事務系3人、技術系5人に
「もっといいクルマを」と唱え続ける豊田社長は技術系を重視するとされる。ルロワ氏の登用にもそんな社長の意図が込められたとの見方もある。実際、最高幹部8人の内訳は、現状の事務系5人、技術系3人から新体制で事務系3人、技術系5人に逆転する。
米国出身のハンプ氏はトヨタ入りする前、米ゼネラル・モーターズ(GM)や飲料大手の米ペプシコで広報部門を担当した経験がある。今後は日本に常駐する模様で、世界に向けてトヨタの情報を発信する役割を担うと見られる。
他にも新たな外国人役員として、米国トヨタ自動車販売の上級副社長でTMAのチーフ・リーガル・オフィサー(CLO)を兼ねる、クリストファー・レイノルズ氏(52)が常務役員に加わる。レイノルズ氏はアフリカ系米国人。CLOの肩書きが示すように主に法務案件を担当。2007年にトヨタ入りする前は米国連邦検事局での勤務経験もある。米国を舞台にした大規模リコールでトヨタ並びに豊田社長が窮地に陥った際には、豊田社長に的確にアドバイスしたとされる。今後も法務畑でコンプライアンスなどを担当する。