移植可能なペニスの提供者を見つけることがこれからの課題
南アフリカの割礼儀式は18歳から19歳の男性が行うもので、コミュニティーから離れた特別な小屋に数週間暮らして行われる。頭の毛を剃って体中に白い粘土を塗り、ペニスの包皮を切り取って、男らしさや大人としての規律を学ぶ。南アフリカ政府は安全で衛生的な割礼を指導してはいるが、それに従わず、切断した部分から感染し腐敗してペニスを失うことになる若者が後を絶たない。
AFP通信が13年7月8日付けで報じた日本語電子版によれば、
「同国は毎年、割礼に失敗し、性器の切断や死に至る例が相次いでいる」
と書いている。2013年、南アフリカ・東ケープ州では割礼失敗で、若い男性30人が死亡し、300人近くが病院に搬送された。森の中で見つかった10人は病院に運ばれたが性器が腐敗し、著しく損傷していたという。
今回の移植手術成功はペニスを失った人にとって極めて朗報だ。これからの課題はいかにして移植できる状態のペニスを提供してくれるドナーを探すか、ということになるのだという。