レンジャースのダルビッシュ有が右ヒジを手術することになり、今シーズンの登板は不可能となった。
エースを狙う存在から一転して投手の曲がり角に立たされた...。
症状は昨年から出ていた
「暗い気持ちは、まったくない」
ダルビッシュは手術を決めた2015年3月13日の記者会見でそう語り、務めて明るく振る舞った。
「手術するのか、と思ったけれど、残念と思ったところで、ヒジが急によくなるわけではない。手術をした後、チームに対して何ができるかを考えている」
突然の痛みならばショックも大きかったのだろうが、症状は昨年から出ていたことから、むしろ踏ん切りをつけたといえる。
右ヒジに違和感を持ったのは昨年8月。「炎症」を理由に故障者リストに入り、そのままシーズンを終えた。今年はキャンプで調整し、オープン戦初登板の3月5日、ロイヤルズ相手に12球を投げた後、異常を訴えた。
翌日の検査で靱帯の負傷が分かり、再検査をした後、手術に踏み切った。
「チームドクターから、手術をした方がいい、と言われてすぐ決めた。(患部は)部分断裂ではなく、すり減っている状態だ」
ダルビッシュはこう説明している。今シーズンの開幕戦先発と予想されていただけに、無念だったと思う。レンジャースにとっても柱となるべき投手のアクシデントに頭を抱えたのは当たり前のことだった。