視力障害用の特殊なコンタクトレンズを開発
京都府立医科大学の外園千恵講師(眼科)らは、高熱で発疹ができる重症の多型滲出性紅斑患者の後遺症である視力障害用の特殊なコンタクトレンズを開発した。患者は20代の若者が多く、重症者は社会復帰が困難だが、コンタクトレンズの装着で、視力が回復し、痛みが減るなどQOL(生活の質)も改善した。10人を対象の臨床試験を終え、2015年春に医療機器としての認可申請を予定している。
国立循環器病研究センター医工学材料研究室の中山泰秀室長らは、患者本人の皮下に型を埋め込んで1、2か月置き、その周囲に集積するコラーゲンを心臓弁や血管にするとの新たな再生技術を開発中だ。
このほか、すでに報告ずみの、東北大学の胎児心電図、大阪大学の細胞シートによる心不全治療などの現状も報告された。
(医療ジャーナリスト・田辺功)