新日鉄住金、小倉の高炉休止 予想外の早期決断に踏み切った背景

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新日鉄住金が現在保有する14基の高炉の中で規模は最も小さい

   八幡製鉄所は14年4月、旧新日鉄が運営していた八幡製鉄所(八幡・戸畑地区)と、近隣の旧住友金属の小倉製鉄所を一本化し、新生「八幡製鉄所」として再スタートを切った。八幡製鉄所の高炉は戸畑と小倉の計2基となったが、小倉の高炉の粗鋼生産量は2013年度で124万トンと新日鉄住金が現在保有する14基の高炉の中で規模は最も小さい。このため、2基の高炉を持つことは非効率というのが業界内の常識で、「いずれ小倉の高炉は止めるだろう」との見方が広がっていた。だが、旧住友金属社員らの愛着は強く、副社長時代から統合作業を担ってきた進藤社長も当初は「設備の統廃合は考えていない」と話していた。

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