反日を打ち出すときも一時的に支持率アップ
とはいえ、朴槿恵大統領の支持率アップが日本でも紹介されると、テロ行為があったのに支持率が上がることに違和感があるという声がネット上で次々に上がった。
「訳がわからない」「普通はテロ事件を防げなかったとの理由で支持率は落ちるけどな」「価値観違いすぎ......」といったものだ。
確かに、米高官が日本寄りの発言をしていると韓国内でアメリカ批判の声が上がるなどしていた矢先だっただけに、事件直後から警備上の失態を指摘する声は多かった。
韓国のネット上でも、若い世代が多いためか、支持率アップについて疑問視する書き込みが相次いでいる。
「この政権は北風の外には信じることがないことを再確認させた事件」
「結局、彼女は国内にいてはいけないという事実の証明になりましたね」
「朴大統領は、運がたくさんフォローしている人という気がする」
もちろん、「朴大統領の愛国心を信じる」「安全保障面は大統領がとてもよくやっているではないか」と支持する声もあるが、韓国内でも、冷ややかな見方が多いようだ。
韓国では、反日を打ち出したときも一時的に支持率が上がるとされているが、朴大統領が今後、国民が望んでいる景気向上などの実績を残せなければ、長期安定政権への道は厳しそうだ。