「ハーフの私でいいのかなという不安もあった」。「2015 ミス・ユニバース・ジャパン」日本代表に輝いた宮本エリアナさんは、こう語った。発言は、多くのメディアが報じ、見出しに「ハーフ」発言を使った(電子版)社もあった。
「ハーフ」という言葉に対しては、「意味合いがネガティブ」などと否定的に捉える指摘が従来からあるが、最近ではテレビやメディアで触れる機会も増えている。テレビで見ない日はなく、芸能界の一大勢力ともなっている「ハーフ系タレント」らも、その多くが自身について「ハーフ」という表現を使っている。
お揃いの「HALF」タオルも制作
象徴的なのが、このところハーフ系タレントの間で開催されているという「ハーフ会」だ。第1回にはユージさん、SHELLYさん、ウエンツ瑛士さん(父がアメリカ人で母が日本人)、ベッキーさん(父がイギリス人で母が日本人)、ホラン千秋さん(父がアイルランド人で母が日本人)、ローラさん(父がバングラデシュ人で、母が日本人とロシア人のクオーター)が参加した。
ユージさんが2015年1月25日のブログで紹介したところ、「メンバーが豪華すぎる」として大きな話題となった。ハーフならではの「あるある話」や、普段なかなか聞くことのないフルネームなどを明かして盛り上がったという。2月下旬には第2回が開催されたようで、参加メンバーが公開した写真には「HALF」と大きく書かれたお揃いのタオルが写っていた。
「ハーフ会」に限らず、自ら呼称を使用しているタレントは少なくない。たとえば、春香クリスティーンさん(父が日本人で母がスイス人)や、ざわちんさん(父が日本人で母がフィリピン人)のツイッタープロフィール欄には、「ハーフ」の文字が記されている。
また、3月12日の「2015 ミス・ユニバース・ジャパン」最終選考会で日本代表に輝いた宮本エリアナさん(父がアメリカ人で母が日本人)も、選出後のスピーチでは「ハーフの私でいいのかなという不安もあった」と「ハーフ」を使っていた。毎日新聞は、「ミス・ユニバース:日本代表に長崎の20歳 宮本エリアナさん 『ハーフの私でいいのかな』」という見出し(電子版)で報じた。