マツコ・デラックスさんのアイドル論に賛否両論だ。今の芸能界はアイドルグループばかりが目立っているが、ソロで活躍するトップアイドルがなぜ見当たらないかについて、昔のアイドルは「日本一の歌手になる」などの目標の過程でアイドルとして扱われたが、今のアイドルはアイドルになることを目標にしている。
また、1人でアイドルを背負う覚悟もないから、グループから独立するとパワーダウンするし、さらに「出がらし状態」になっているため、独立しても飛躍は無理だろうと話した。
セーラー服もどきの衣装を着てヒラヒラやっている
マツコさんがアイドル論を語ったのは2015年3月11日放送のテレビ朝日系「マツコ&有吉の怒り新党」。現在のアイドルといえば「AKB48」や「ももいろクローバーZ」といったグループばかりが目立ち、1970、80年代に活躍した松田聖子さんや中森明菜さんのようなソロで活躍するスーパースターがいないのはなぜか、という質問に対し、こんな回答を示した。昔はアイドルを作ろうと思って作っていたわけではなく、若い歌手がデビューをして大人になっていく過程をファンがアイドルとして楽しんでいた。若い歌手は日本一の歌手になりたい、とか、東京で一旗上げたいという目標で挑んでいたが、今の若い人たちは最初から偶像化されたアイドルになることを目指し、アイドルグループに入りたいと思っている。その差が大きい、というわけだ。
グループで活動し芸能人として成長した後に、独立しスーパースターになれる可能性についてもマツコさんは否定的だった。中森明菜さんが「ミ・アモーレ」と「DESIRE」で2年連続で日本レコード大賞を受賞したのは19歳と20歳の時。
「今は19、20歳になってもセーラー服もどきの衣装を着て、ヒラヒラやっているわけじゃん。25歳でグループを脱退したといっても、あの時の明菜ちゃんから5年経っているわけで、25歳で出がらしになった女が、今から頑張って出来るかといっても、無理」
とした。そして「あのシステム」からは聖子さん、明菜さんクラスは出てこない、とも。