視聴率計算できる「安定路線」に
どうして、人気や実績のある女優の起用が続いているのか。芸能評論家の肥留間正明さんは
「元々、朝ドラは若手女優の登竜門と言える存在だったが、最近は新人を育てるよりも有名どころをキャスティングする安定路線になってきた」
と語る。大河ドラマや紅白が以前ほどの視聴率を稼げなくなり、朝ドラにかかる期待が大きくなっているというのだ。
有名女優を起用するようになってから、視聴率は回復傾向にある。00年台は10%台にとどまる作品が多かったが、最近は20%台を連発する作品が続いている。また「マッサン」シャーロット・ケイト・フォックスさんのように起用段階では知名度がない場合でも、相手役に実績のある玉山鉄二さんを配し、しっかり脇を固めている。
「受信料で成り立っているNHKも、最近は視聴率に敏感。今後も知名度のある女優を起用する安定路線は続くでしょう」
と分析している。