東京新聞「あくまでも本人が書いたこと」
むしろ、詭弁を弄しているのは、東京新聞の論説委員ではないかとの声も上がっており、「『安心倍増』でも『安倍』になるだろ」「軍靴の音は中国方面から近づいてる」といった反論が多い。
論説委員がどこから「戯れ言」を聞いたのははっきりしないが、ツイッターを見ると、14年夏ごろの官邸前デモなどで、安倍政権を批判する人たちが「不安倍増」を略すれば「安倍」になるという内容のプラカードを掲げていた。その後も、ツイッターで「アンバイ(安倍)!アンバイ!イイアンバイ!不安倍増・安倍晋三!」などと替え歌のようなつぶやきもする人がいて、論説委員はそれらの情報から書いた可能性もあるようだ。
さらには、「晋安倍三」と名前の漢字を並び替えて作ったのではないかという声や、徳川家康が「国家安康 君臣豊楽」の銘文に対し自分の漢字を分断したと怒ったことにあやかったとの見方もあった。
東京新聞のコラムでは、この論説委員は、以前から安倍首相批判を繰り返していた。13年12月11日には、「『ナチスの手口を学んだらどうか』『デモはテロ』という政権」と揶揄し、その2か月前の10月16日には、「ヘイトスピーチに対する損害賠償命令がようやく出たとはいえ、あまりに野放し」として、東京五輪を開く資格があるのか大いに疑問だと述べた。
安倍首相の名前をからかうようなコラムを書いたことについて、東京新聞を発行する中日新聞東京本社に取材すると、論説室では、「本人は、仕事を手放せないのですぐには答えられないと言っています」と答えた。そこで、新聞社としての考えを聞こうとしたが、「あくまでも本人が書いたことですので、後日に本人に聞いて下さい」とのことだった。