「後藤さん殺害」何度も偽リハーサル 「元イスラム国」男の「生々しい告白」

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すべて大ボス「ジハーディ・ジョン」の指示だった

   リハーサルなどの指示を男らにしていたのが、ムハンマド・エムワジ容疑者だったという。

   エムワジ容疑者は、イスラム国のメディア部門で人質を処刑する責任者をしており、組織内では恐れられ、尊敬されていたという。インタビューに応じた男も、「大ボス」とエムワジ容疑者を呼んでいた。エムワジ容疑者だけが、人質を殺すことができたともした。なぜエムワジ容疑者がそんなに強い力を持つのかについては、よく分からないとしながらも、「ナイフを使えるからではないか」と述べた。

   男が人質の処刑を見たのは後藤健二さんだけだったといい、エムワジ容疑者に殺されるときは、少し離れた場所から見ていたと明かした。トルコ人がカメラの配置などを指示しており、エムワジ容疑者は、「早く」と何度も急がせていたとした。殺害後は、ほかに3、4人が来て、遺体を車に載せ、エムワジ容疑者は、別の方向へ去っていったという。

   男は、イスラム国から逃げた理由について、人質に友人だとだますのが嫌になり、処刑を見たことで怖くなったからだと説明した。ただ、スカイニュースでは、男は、人質と同じようにイスラム国から命を狙われていると伝えていた。

   インタビュー内容は日本でも報じられ、ネット上では、男がインタビューに応じた意図を勘ぐる向きもある一方、「卑怯の極地だな」「やり切れない」といった声も上がっている。

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