帰還困難区域を通るJR常磐線全線復旧 安倍首相が方針を表明

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   安倍晋三首相は2015年3月10日、東日本大震災発生から丸4年が経つのを前に会見し、震災と東京電力福島第1原発事故の影響で不通が続いているJR常磐線について、将来的に全線復旧させる方針を明らかにした。

   また、2020年の東京五輪・パラリンピックについては「何としても復興五輪にしたい」と述べた。

帰還困難地域を通る代行バスは途中駅で降りられない

安倍首相は弔旗を背に会見した
安倍首相は弔旗を背に会見した

   JR常磐線は、相馬(福島県相馬市)~浜吉田(宮城県亘理町)間(22.6キロ~と竜田(福島県楢葉町)~原ノ町(同南相馬市)間(46.0キロ)の2区間で不通が続いており、いずれも代行バスが走っている。相馬~浜吉田間は17年春の運行再開を目指しているが、原発を挟む竜田~原ノ町間は、復旧の見通しが立っていなかった。同区間では15年1月31日になってやっと代行バスの運行が始まったが、帰還困難地域を通るため、富岡、双葉、浪江など8つある途中駅では降りることができない。

   安倍首相は会見で、

「帰還困難区域を通るJR常磐線は、4年を経た今でも再開の見通しが全く立っていなかった。今般、地元の皆さんの強い期待にこたえ、JR常磐線については、浪江~富岡間を含めて将来的に全線で運行を再開させる方針を決定した。今後、順次開通を目指していく」

と述べた。

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