メルケル首相、地域の安定に「自国の過去の総括」の重要性強調 原発問題でも食い違いが 

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ドイツ記者「なぜ、また再稼働を考えているのか」

 

   原子力をめぐっても日独の立ち位置の違いが際立った。ドイツは東京電力福島第一原発の事故をきっかけに、2022年に全ての原子力発電所を廃止する方針を決めている。このことを念頭に、ドイツ側のテレビ局、ZDFの記者からは安倍首相に対して、

「日本も多数が脱原発を希望していると聞いている。なぜ、また再稼働を考えているのか。日本は原子力がなければエネルギー供給が成り立たないのか」

という質問が出た。

 

   安倍首相は、かつては電力供給の3分の1を担っていた原発が震災で停止した結果、化石燃料への依存度が高まっているとした上で、再生可能エネルギーについては、

「全力をあげて発電量を増やす努力をしているが、まだまだわずか」

と指摘。

「私は国民に対して低廉で安定したエネルギーを供給していくという責任を果たしていかなければならない」

として、原子力規制委員会の基準をクリアした原発について

「科学的見地から決めていくが、再稼働していきたいと思っている」

などと従来の見解を繰り返した。

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