オウム・麻原が信者に獄中指示とテレ東特集 アレフに改称、後継者指名もそうだった?

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若い信者らは、指示で拘置所の周りを回り...

   テレ東の番組が、「最も恐ろしい指示」としたのが、麻原彰晃死刑囚が逮捕翌年の96年に後継者を指名していたことだ。

   6人の子供のうち、当時3歳だった長男と2歳だった次男を教祖に指名したもので、それも文書データに残されていた。実際、教団はそのように動いており、指示の2週間後には、麻原死刑囚に指名された長女が会見を開いてこのことを発表していた。

   長男と次男は今、成人となっているが、番組では、麻原死刑囚は2人に恐ろしい極秘の「教義」を指示していた可能性があると指摘した。96年5月には、チベット密教に伝わる教えを2人に修行させるように指示していたという。

   番組では、武闘派とされる新実智光死刑囚が、今でも麻原死刑囚と獄中交流し、次男とも拘置所で面会を続けているとの証言も紹介した。しかし、次男に取材を申し入れると、「お答えできません」と拒否されたという。逮捕後20年経った今でも、信者は増え続けており、番組では、麻原死刑囚の獄中指示で、今も若い信者がパワーをもらおうと拘置所の周りを回っている姿も紹介した。

   こうした放送内容に、オウムの事件に関わった識者からは、様々な声が漏れている。

   ジャーナリストで民主党参院議員の有田芳生さんは、ツイッターで「新資料も発掘し、オウムと周辺の当事者からもよく取材をした番組」だと評価した。ただ、上祐史浩元幹部については、「まったく無批判でただの解説者の扱い。これはおかしい」と疑問を呈している。

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