オウム・麻原が信者に獄中指示とテレ東特集 アレフに改称、後継者指名もそうだった?

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   オウム真理教教祖の麻原彰晃死刑囚(60)が、獄中から信者らに教団復活に向けた指示を出した全文書を入手したと、テレビ東京が特集番組を放送した。そこには、恐ろしい極秘メッセージが込められていたというのだ。

   オウムの麻原死刑囚らが地下鉄サリン事件などを起こして逮捕されてから、2015年で20年が経った。新たに指名手配者が逮捕されるなどして裁判はまだ終わらないが、テレ東の番組では、いまだに麻原死刑囚が信者らを操っているとの見方を示した。

麻原死刑囚の四女からデータを入手

有田芳生さんもツイート
有田芳生さんもツイート

   3月7日夜放送の「報道スクーププロジェクト」で、その証拠として、番組は、麻原死刑囚の四女(25)から入手したという逮捕後から2年間にわたる獄中指示の全文書を挙げた。四女は、事件を反省しない教団と06年に決別したといい、今回は、A4用紙で120枚以上、11万字にもわたる文書データをUSBメモリーで番組側に提供したという。

   それによると、偽証の疑いで95年10月に逮捕された上祐史浩元幹部らは、逮捕後は取調官の調べに事件のことを話していた。しかし、麻原死刑囚は、翌年2月に「黙秘すれば解脱する」といった内容の指示を信者らに出していた。

   この指示は、麻原死刑囚に面会した弁護士が教団幹部に報告して、幹部らがそれを信者らに通達していたのだという。これを知った上祐元幹部は、態度を変えたといい、テレ東の取材に対しては、一転して供述を拒否したことを明かした。こうした指示が、捜査妨害になり、真相解明の妨げになったのではというのだ。

   オウムは、2000年に教団名をアレフに改称したが、これも麻原死刑囚の指示だった。95年11月には、「新しい任意団体」としてアレフとするとの内容が文書データに書かれていた。

   さらに、上祐元幹部は、記録に残っていない獄中指示もあったと明かした。12年に指名手配中の平田信被告ら3人が逮捕されたが、それまで17年間も逃亡し続けたのは、すべて麻原死刑囚の指示だったというのだ。逃亡者の一部にその指示を伝えていたのは、上祐元幹部だったともいう。

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