「痩せるかどうかはわからないけど、飲んでて身体にいい」
そんな「酵素ダイエット」は中国人のあいだでも評判のようだ。
中国・新華網(2015年1月6日付)が報じた、訪日中国人客の「2014年ショッピング傾向」によると、2000年以降は中国人客が日本で買うものといえばデジタルカメラや家電製品、腕時計、ブランドのバッグなどが主体だったが、14年は免税範囲が化粧品や食品、酒などにも広がり、日常的な商品の購入が増えた。化粧品では有名ブランドよりも防腐剤などを含まない天然成分の商品が好まれるようになり、また「14年に日本で流行った酵素ダイエットに関係する商品を買う女性客も多かった」と伝えている。
とはいえ、「酵素ダイエット」をめぐっては、日本国内のインターネットの口コミなども評価が分かれている。
「痩せるかどうかはわからないけど、飲んでて身体にいいのは間違いないようだ」
「1食抜けるのは確かだよ。ちょっとだけど痩せている」
「1か月で7キロ痩せたよ」
といった好意的な声もあるものの、
「痩せるのは、結局のところ食べないからでは?」
「ダイエット方法なんて、それに合う人合わない人はいるんじゃねえの」
という声や、利用者の一部には、
「痩せない。高い。また失敗だ。」
「3か月、朝置き換えをストイックにやってきましたが、まったく体重は落ちませんでした」
「テレビで2日間のダイエットプランで、モニターが『お腹すきません』とか言ってるけど、うそ!」
と、効果が見込めないことへの憤りの声もみられる。
一方、国民生活センターによると、「酵素食品(ドリンクを含む)の効能・効果」について寄せられた相談件数は、2012年度が44件、13年度が59件、14年度(15年3月2日現在)は51件だった。
具体的には、14年8月に「電話で『腰痛のクスリより(酵素食品のほうが)効く』といわれて購入したが返品したい」、また同12月には「電話で『痩せる』と勧誘されて購入したが、価格が高く、効果がないので返品したい」といった相談があった。
今のところ、効果についてはっきりした判断は下されていないのが実情だ。