「未利用、規格外」の地魚を食卓へ 学校給食にも売り込んでいく

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未利用魚・シイラを使った白身魚のフライ

   同社は、網走で水揚げした大型のサケを切身や加工品にする際、残った中骨に付着している身(マグロで言えば中落ちの部分)を使った「オホーツク産鮭フレーク」や、ハワイでは高級魚だが国内ではすり身原料になっている未利用魚・シイラを使った白身魚のフライなど約70品目を販売。同社は「未利用資源を活用することで水産業者の収入安定につながり、消費者は安価でおいしいものが購入できる。自然環境・消費者・生産者の三者にうれしい仕組みだ」という。

   水産庁によると、水産物の国民1人当たりの年間消費量は2001年の40.2キロから2013年には27.0キロと大幅に低下している。日々の漁で水揚げされる無名の地魚や深海魚でも、都会の消費者の間では「地方の珍しい魚を食べてみたい」というニーズがあるのも事実。水産庁は2015年度予算に8億円を計上し、「産地から消費地までの水産物流通の目詰まりを解消し、消費地のニーズにあった水産物の提供をソフト・ハード両面で支援する」という。

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