東海道新幹線の最高時速、15キロ速い285キロに 14日のダイヤ改正は「北陸」を意識している

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東海道新幹線利用して関東から北陸を訪れていた客が減る

   ただ、最高速度が15キロ上がった効果が、東京~大阪間3分短縮というのでは、やや物足りなさも否めない。実は、JR東海は「余力を残した」という。つまり、ただでさえ過密ダイヤの日々の通常走行では、285キロで走行可能なところをすべてその速さで走らず余裕を持たせる。その代わり、悪天候などでダイヤが乱れ、その遅れを取り戻す際は、その「遊び」の区間を最高時速で走り、できるだけ早く正常ダイヤに戻せるようにするというのだ。天候によって運行が不安定な飛行機を意識し、鉄道の「確実性」をアピールする狙いもあるようだ。

   そんな東海道新幹線だが、新顔の北陸新幹線は結構、意識している。JR東海の柘植康英社長は14年末の記者会見で、「北陸新幹線開業によって東海道新幹線を利用して関東から北陸を訪れていた客が減る」との認識を示した。対抗策として今回のダイヤ改正で打ち出したのは、名古屋で東京発のぞみからひかりに乗り換え、さらに在来特急「しらさぎ」への接続を改善すること。このルートによる首都圏~福井・金沢の所要時間を46分も短縮した。

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