「ほとんどの人が蚊を入れないために買っていたはず」
薬剤そのものには効果があった。しかし、風通しの良い場所では薬剤が滞留せずに効果が疑問視されるため、消費者庁が4社に表示の裏付けとなる根拠を示すよう求めた。しかし4社から合理的な根拠は示されず、消費者庁は「消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示している」と判断、措置命令を出して再発防止を求めた。
ネット上では「全ての出入り口にぶら下げている」「えーっ!今もつり下げているのにショック」などと落胆するコメントや、「確かに効果なかった」「吊るすだけで効くはずがない」といった効果を疑問視するコメントが並ぶ。
一方、対象がユスリカやチョウバエだと知り、「血を吸う蚊にはきかんのか!」「蚊が入ってくるんだったら意味ない」「ほとんどの人が蚊を入れないために買っていたはず」「対象に蚊が入っていないことの方が問題」などと怒りを露わにするコメントも少なくない。
今回の措置命令を受け、4社ともパッケージ表示の変更を終えたか、これから対応するといい、アース製薬、興和、大日本除虫菊の3社は「真摯に受け止める」などとコメントした。残るフマキラーは「虫よけ効果が否定されたものではない」としたうえで、「措置命令の内容を精査し、不服申立を行うか否かを含め対応を決定する」という強気のコメントを出しており、今後の動向が注目される。