「美術手帖」の老舗出版社、民事再生法の適用を申請

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   美術関係専門の老舗出版社である美術出版社(東京都千代田区)の経営が破たんした。同社と関連会社の美術出版ネットワークスが、2015年3月4日に東京地方裁判所へ民事再生法の適用を申請。帝国データバンクによると、負債額は美術出版社が約19億5000万円、美術出版ネットワークスが約6億7000万円で、合計で約26億2000万円にのぼる。

   美術出版社は1905年(明治38年)の創業。美術、デザイン、建築物など芸術分野に関する雑誌や書籍の出版を手がけていた。看板の月刊誌「美術手帖」をはじめ「美学」や、書籍「カラー版西洋美術史」「カラー版日本美術史」などの画集作品集、美術選書、芸術史、辞典なども扱っていた。

   年間30~40点の新刊を発刊。2014年3月期の売上高は約12億800万円を計上していた。ただ、出版不況もあって、以前から多額の負債を抱えていたうえ、出版事業の売り上げが落ち込み、資金繰りが苦しくなっていた。

   美術出版ネットワークスは、アプリケーションやウェブサイトの受託開発を主体に、スマートフォン・携帯電話向けコンテンツ開発・配信を手がけていた。

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